清水さんは、検討行動を追加したレポートを画面に表示し、見方を説明する。
「例えば、PV数、検討スコア、購買数も多い商品は順調です。ところが、検討スコアが高いのに売れていない商品は何かがおかしいと考えられます。じっくり見られているのに買われていないということは、レビューの内容が悪い、写真のクオリティが低いといった可能性があるでしょう。値段が高すぎるのかもしれません。逆に、検討スコアが低いのにたくさん売れている商品は、迷わずに買われたことになり、これはこれで問題。価格の設定が低すぎて爆買いされていたり、本来はもっと市場価値が高かったりするのかもしれません」
このように、購買行動の途中データを紐解くことで顧客理解が進むというわけだ。
「これは、デザイナーやディレクター、クリエイターとして普段から顧客の行動を想像している人の方が得意でしょう。制作の際に想像した顧客をこういう風に行動させたいという理想形をそのままアナリティクスに反映すればいいわけです」