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『0円PR』の著者で、PR塾が大人気の笹木郁乃さんにPRのテクニックや手法をお伺いするインタビュー。第4回目は、PR担当者がこれから注目すべきメディアについて伺った。自ら実践している笹木さんだからこその情報を、実感を込めて語っていただいた。
ホームページの改修で問い合わせの質が変化
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PR活動をするうえで今後注目すべきメディアやツールはありますか?
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お客さんがどこにいるのかにもよりますが、弊社の場合には、企業からのお問い合わせのきっかけはメディアに掲載されたコラムなどからが多いんです。それからホームページを検索してくれて、お問い合わせにつながる。
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やはりメディアの力は強いんですね。
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それもありますが、なによりホームページが大事なんですよ! 必ず注文につながるのはホームページで、そこがよくないと申し込みにはつながりません。弊社は半年前にホームページをリニューアルしたのですが、そこから問い合わせの質が変わったんです。
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なるほど。確かに、興味を持ってもホームページでがっかりすると問い合わせはしないでしょうね。
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それまでは、「うちの場合、ホームページはあまり受注につながらないんだな」と思っていましたが、誤解だったんです。ホームページの場合にも、2回目にお話したメディア向けPRトーク術と同じで「変化」「景色」「実績」「ストーリー」を書くことが大事です。加えて、「特徴」も必要になります。
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今の時代としては「意外な盲点」なのかもしれませんね。
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お客様も新しいことをしたいのでさほど注目されないのですが、実は大事なんです。手をつける順番としてはまず受け皿であるホームページをしっかり作って、その後にメディアやSNSによる認知促進です。私たちもTwitterやFacebookで気になる人やサービスを見つけたら、まずホームページを見に行きますよね。そこから申し込みが発生するんですね。
WebでググるのではなくYouTubeで探す時代
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最近、笹木さんもYouTubeを始められていますよね?
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PR塾を開催していて、以前は個人事業主の方なども多かったのですが、最近は経営者や広報担当の方が増えてきたんです。「PR塾は難しそう、ハードル高そう」と思われてしまっていると感じたので、もっと層を広げるためにYouTubeを始めました。
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PRの情報として、「役に立つ」ことを徹底的に配信なさっていますよね。
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まだスタートしたばかりなので、これからどういう効果があるのかは未知数です。でも、間違いなく認知は広がるだろうと考えています。「YouTubeの登録者数が30万人います」となったら説得力があります。
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YouTubeに着目した理由はあるんでしょうか。
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お客様からもYouTubeについての相談が多いことがまずあります。ですので、コンサルする側がYouTube経験者であり結果を出しておきたいと思いました。また、私自身もですし、世間も、高い買い物はYouTubeで検索してから買う、という方が増えているように感じます。文字より説得力があるんですね。YouTubeはその人のチャンネルがあり、登録者も大切にしているから、ウソをつきにくいはず、という安心感があります。
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顔出しでレビューしていたら、自分で本当に気に入っているのか、伝わってきますよね。
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だから私も顔を出してYouTube配信しています。PRの勉強をするために動画を見てくれた人が、1年後に申し込みしてくれるかもしれませんし、採用にも効果があるかもしれない。また、PRができる人も増やして育てたいという気持ちもあります。
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LITAをPRでナンバーワンの会社に
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新しいことにどんどんチャレンジしていますが、もっと長いスパンでチャレンジしていきたいことはありますか?
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1年前までは、「PR塾の笹木郁乃さん」という認識のされ方でしたが、今は講師業とPR代行業務との両輪でやっています。これからはPR業界のなかでもっと存在感を持ち、「PR会社といえばLITA」と言われるようになりたいと考えています。
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笹木さんご自身が事業会社の中でいろいろなメディアを活用されて数々の成功を実現してきたから、強いですよね。
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普通のPR会社は代表がSNSを本格的にはやっていませんから……。メディアとSNS、YouTubeを掛け合わせて圧倒的に結果を出す会社として認知されたいですね。
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具体的に期間は設定しているんですか。
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目標は大きい方が燃えるたちなので、5年後には、PRで業界1位になりたいと考えています。
PRの最前線にいる笹木郁乃さんが注目し、最近スタートしたのがYouTube。そろそろ、どの企業も重い腰を上げる時なのかもしれない。4回のインタビューを通してわかったのは、認知を広げるのがメディア露出、問い合わせや申し込みを後押しするのがホームページ、上顧客を育てるのがSNSだということ。役割をしっかりと認識して、効果的に使っていきたい。
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笹木郁乃さん
会社員時代、創業期2社のPRを担当。株式会社エアウィーヴ 5年で1億→115億に貢献。愛知トビー株式会社(バーミキュラ製造販売)1年関わり、12ヶ月待ちの注文殺到に。その後、PR代行事業を立ち上げる。また、自身の10年間のPR経験より構築した独自のPR理論をコンテンツとするPR塾を主宰。延べ330人以上の起業家、経営者、PR担当者にPRを指導、14期連続満席にて開催。著書に『0円PR』(日経BP社)。
栃尾江美
ストーリーと描写で想いを届ける「ストーリーエディター」。ライターとして雑誌やWeb、書籍、広告等で執筆。数年前より並行してポッドキャスターも
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