小松:
ヘルスケアアプリなど、若い人の間でカジュアルに始めるのが話題にはなっていると思います。でも、それらはあまり長続きしないんです。ポイントがたまったりしますが、結局悪くなったら病院へ行くしかない。
病院とアプリがつながっていないので、病院へ行き始めると、ヘルスケアアプリのデータと切れてしまう。運動のコンサルテーションはできるかもしれませんが、栄養相談や医師の処方する薬などとは無関係になりがちです。ヘルスケアアプリは医師が関わっていないので、医療行為ができないんですね。
ただ、我々のような医療法人であれば、医療行為ができます。ヘルスケアアプリと手を組めば、顧客の「健康サークル」ができて回遊ができるので、お互いにメリットがあると思います。
ヘルスケアに興味はあっても、人間ドックには行かない、というタイプの方を潜在的ニーズ顧客と位置づけ、必要になったときにすぐにつながることができるようにしておく。さらに、悪いところがあれば病院の予約も取れる、そういった世界が実現できれば、いいサービスが自然と広まっていくのではないでしょうか。